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Design news archive

 デザイナーの視点でファッション、インテリアなどのデザイン全般のニュースとアート関連の情報をお伝えしています。


2006 .October アーカイブ ファッション&アート&インテリア:デザインニュース

 

October 27. 2006 YOHJI YAMAMOTO SPRING.SUMMER 2007 PARIS

ヨウジヤマモト 2007年春夏パリコレクション
テーラードラインのデザインをベースに「エレガンスの追求」を披露
 
 


ヨウジヤマモト 2007年春夏パリコレクション:YOHJI YAMAMOTO/山本耀司

2007年春夏パリコレクションの『YOHJI YAMAMOTO:ヨウジヤマモト』は
マスキュリン(男性的)イメージのテーラードラインのデザインをベースに
ヨウジさん流の「エレガンスの追求」を披露しました。

ヨウジヤマモト
YOHJI YAMAMOTO SPRING.SUMMER 2007 PARIS


メンズライクな太めなデザインのパンツにネクタイのフォーマルなデザイン。


そんなマスキュリンなシーンの中に、メンズライクな仕立てのシャツの袖には
大振りのレースがのぞき、また首からワンピースがぶらさがり、
シースルーのロングスカートなどがデザインされています。

究極なまでのアバンギャルドなデザインでいかにして「エレガンス」を表現できるか?
というデザインテーマで思う存分、ヨウジさん流料理を楽しんでるかのようです。


印象的なデザインはパニエ(アンダースカート)で大きくふくらむロングドレス、
丸くふくらむバルーンスカート、重なりあうプリーツ、フリルやレースなどの
女性的なディティールがメンズライクなフォーマルラインのデザインと対比され、
より一層、ヨウジさん流『エレガンス』が強調されたコレクションです。

 

 


 

 

October 18. 2006 COMME des GARCONS SPRING.SUMMER 2007 PARIS

コムデギャルソン 2007年春夏パリコレクション
「COMME DES GARCONS:コムデギャルソン」デザインテーマは『キュビズム』
 
 


コムデギャルソン2007年春夏パリコレクション:COMME DES GARCONS/川久保 玲

2007年春夏パリコレクション「COMME DES GARCONS:コムデギャルソン」の
デザインテーマは『キュビズム』です。

コムデギャルソン

画家ピカソの得意とする絵画手法で知られる「キュビズム」。

一度壊して再び構築し直し、多面的な表現を実現するキュビズム的手法を
みごとに服のデザイン上で行なっている、いかにも川久保さんらしい
コレクションです。

不規則に服のパーツを解体し、再び構築する際に、
レッドやホワイトの透け感のあるチュールが形を作っています。

予測のつかない切れ込みの入ったパーツの形が
キュビズムの絵画を連想させます。

 

コムデギャルソン
カラーの白×赤でも強く印象付けていますが、 今回のコムデギャルソンの
もうひとつのデザインモチーフは日本の国旗である「日の丸」です。

Tシャツの胸にはグラフィカルに大きく日の丸がプリントされ、
また半身に赤い円の形が浮かび上がり、またスカートにも入る赤い円のデザイン。

まるで大きな国旗をそのまま使って作られたようなイメージのデザインです。


印象的なシーンは、妊婦のように大きくはらむウエストのグレーのトーンのシーン、
肩から「大きな花束」のようなフリルが付き、ショルダーを強調するようなフォルムです。

この肩を強調するフォルムデザインは、マルタンマルジェラやトーガでも行なっている
デザインですが、服に量感を与える場所としては、とても新鮮です。


モデルの顔は白く丸くトリミングメークされ、髪型もシャープなイメージですが
全体的には『コムデギャルソン風なロマンチック』なコレクションです。





October 17. 2006 LOUIS VUITTON SPRING.SUMMER 2007 PARIS

ルイ・ヴィトン 2007年春夏パリコレクション
フラワーモチーフや、ふんわり軽い素材で甘くロマンチックなデザインを披露
 
 


ルイ・ヴィトン2007春夏パリコレクション:LOUIS VUITTON/マークジェイコブス

2007年春夏パリコレクションの「ルイ・ヴィトン:LOUIS VUITTON」は
甘くロマンチックなコレクションを披露しました。


日本食ダイエットに成功し、シャープな体系に変身したデザイナーのマークジェイコブスは、
スポーツ的なディテイールデザインを加味しながらフラワーモチーフや、
ふんわり軽い素材で甘くロマンチックなデザインを展開しています。

ルイヴィトン

印象的なデザインはミドルからロング丈の袖や身頃に
紐(ストリング)を通したストリングスコートやワンピースは、
各部分のストリングスを絞ることでドレープが生まれ、
控えめな量感のロマンチックさと、スポーツ的なイメージが
ミックスされているデザインです。


そしてメインモチーフとなった「花:フラワー」がとても印象的です。


頭には花のヘアーバンドが飾られ、胸元にも花のコサージュ、
バックの中にも生花が顔を出し、小花柄のふんわり素材のドレス、
花柄のパッチワークを施したディティールデザインなどで、
より一層ロマンチックさを印象付けたコレクションです。


首元に大判のストールを巻いたり、カーディガンを巻いたり
ドレスの上にレースシャツを重ね着したりと、ほどよいボリューム感(量感)を
表現したスタイリングが多く登場しています。


またパリコレクションの他のメゾンでも登場している「肩を強調したシルエット」の
デザインもマークジェイコブス的な可愛いイメージにデザインしています。

グラフィックでは「ルイヴィトンの頭文字:LV」に「OE」をからめて
「LOVE」の文字になったグラフィックデザインが今回のコレクションを象徴しています。

カラーはグレーベージュのトーオントーンや、ホワイト、サックス、ピンクをメインに
『ロマンチックなデザインのラインにブラックを乗せる』シーンを組み入れて
対極的なカラーによってのルイヴィトンらしいロマンチックさを表現しているコレクションです。




 

 

October 16. 2006 MARTIN MARGIELA SPRING.SUMMER 2007 PARIS

メゾン・マルタン・マルジェラ 2007年春夏パリコレクション
「MARTIN MARGIELA」は全てのデザインにおいて『肩を強調したデザイン』を披露
 
 


マルタン マルジェラ:2007年春夏パリコレクション/MAISON MARTIN MARGIELA

2007年春夏パリコレクションの「MARTIN MARGIELA:マルタン マルジェラ」は
全てのデザインにおいて『肩を強調したデザイン』を披露しました。

ジャケットもTシャツもケープも、全てのアイテムの肩に「肩パッド」が入れられ
張り出したスクエアーなショルダーに仕立てています。

マルタンマルジェラ

構築的なイメージのデザインにストレッチカットソーの素材が加わることで
シルエットは流れるように変化してゆきます。

カラーはホワイト、ネービー、「ストッキングのような肌色」をメインに
ポイントとしてダークオレンジ、ロイヤルブルー 深紅、赤×白ストライプなどが
グラフィカル効果的に使われています。


印象的なデザインはストライプ柄のケープ、身頃いっぱいに広がる大きな衿のジャケット、
投網のようなネット素材のロングドレスなどのデザイン。

またモチーフとしては「フロントが大きな星柄のベルト」や「プリント柄」として
「星の柄」がグラフィッカルに使われているコレクションです。


 

 

 

 

October 05. 2006 JUNYA WATANABE SPRING.SUMMER 2007 PARIS

ジュンヤ ワタナベ 2007年春夏パリコレクション
フォーマルの代表的なアイテム「タキシード」を様々なデザインと素材で披露
 
 


ジュンヤ ワタナベ 2007年春夏パリコレクション:JUNYA WATANABE 渡辺淳弥

2007年春夏パリコレクション「JUNYA WATANABE:ジュンヤ ワタナベ コムデギャルソン」の
デザインモチーフは『タキシード』です。

フォーマルの代表的なアイテム「タキシード」を様々なデザインと素材で披露しました。

ジュンヤワタナベ

バックに流れる音楽はベートーベン。

カールし、せり上がった髪型のモデルは、
まるで西洋史に登場する人物のような演出です。

素材はデニム、高密度なコットンツイル、ジャガード柄などを使い、
淳弥さん流フォーマルなデザインを展開しています。

印象的なディティールデザインでは
センターの深い切れ込みのたわむジャケットの裾、
膨らみを持ち、たわみながらツンと立つ衿、
スカートの裾に広がるマーメードラインです。


カラーで印象的なのは、ツイル素材を使ったシーンの「ベージュ」が
「ホワイトのレース」と共にポイントカラーとして効果的に使われています。

白のコットンブロードでデザインされたドレスのウエストに巻かれた「カマーバンド」のシーンが、
今回のデザインテーマを強く印象付けたコレクションで





October 04. 2006 DOLCE&GABBANA SPRING.SUMMER 2007 MILAN

ドルチェ&ガッバーナ:2007年春夏ミラノコレクション
デザインテーマは「SEXY:セクシーなグラムスタイル」
 
 


ドルチェ&ガッバーナ:07年春夏ミラノコレクション/DOLCE&GABBANA

2007年春夏ミラノコレクション『ドルチェ&ガッバーナ:DOLCE&GABBANA』の
デザインテーマは「SEXY:セクシーなグラムスタイル」です。

ビニールや金属で作られたコルセットの重ね着や、ランジェリー感覚のエナメルで
作られたブラトップデザインのミニコンビネゾンなど、セクシーなデザインをメインに披露しています。

 

ドルチェ&ガッバーナ

グラマラスなスタイリングのシーンの中に、時々コーディネートされる
コミカルな「大きいフレームのメガネ:眼鏡」も
シュールなセクシーさを強調させています。

またチャコールグレーのミニスカートスーツのシーム(切替え)にも
エナメル素材でテーピングのデザインが施され、
80年代初頭の「ティエリーミュグレー」のような
構築的なフォルムでセクシーなデザインイメージです。



ドルチェ&ガッバーナ
カラーはメタリックな素材をメインにしたブラックを中心に、
マスタードやグリーン、日本のアニメを思わせるビビットな
ロイヤルブルー、パープルやショキングピンク。

またふんわりボリュームなデザインにはドレープ&シースルーの
グレーベージュが展開されました。

最後のシーンではゴージャスなスパンコールのポンチョ風ドレスなど
80年代初頭の「ジャンニベルサーチ」へのオマージュのようなデザインも披露しています。

 





October 03. 2006 BURBERRY PRORSUM SPRING.SUMMER 2007 MILAN

バーバリープローサム:2007年春夏ミラノコレクション
ナチュラルな量感のシルエットにスモーキーなカラーを乗せてフェミニンなデザイン
 
 


バーバリープローサム:07年春夏ミラノコレクション/BURBERRY

2007年春夏ミラノコレクションの「バーバリープローサム:BURBERRY PRORSUM」は
ナチュラルな量感のシルエットにスモーキーなカラーを乗せて、すべてにおいて控えめで
フェミニンなイメージのデザインが披露されました。

 

バーバリー

グレイッシュなトーンのベージュやスモーキーなグレーをメインに
ホワイト、スモーキーパステルトーンの優しいピンク、ミント、
レモンが組み合わされます。

コレクションシーンの中に組み込まれた「ブラック×ホワイト」のバイカラーや
控えめなメタリック素材の輝きの登場でより一層、
グレイッシュなトーンのカラーが強調されるように演出しています。

メインにはナチュラルなボリューム感を乗せたトレンチコートタイプの
デザインテクニックで、時にはショートブルゾンに
また時にはワンピース風なスタイリングを見せています。


ディティールでは袖口を切替えての控えめな量感を出すデザインテクニックや
ギャザーをよせてのバーバリーらしいナチュラル+フェミニンさも忘れずに表現されています。

モデルの頭にはヘアーバンドがまかれ、手には大きめのショルダーバッグや
ボストンバッグがコーディネートされる事でウェアーのボリューム感とのバランスが
繊細に計算されたコレクションです。

またショーの途中に動物愛護団体の数名がプラカードを持って
ランウエーに侵入するというアクシデントがあったコレクションでした。

 

 

 

October 02. 2006 JIL SANDER SPRING.SUMMER 2007 MILAN

ジルサンダー 2007年春夏ミラノコレクション:JIL SANDER
ビビットなカラーが加味され、新たなジルサンダー的ミニマルを披露
 
 


JIL SANDER:ジルサンダー07年春夏ミラノコレクション:ラフ・シモンズ

ラフ・シモンズがクリエイティブ・ディレクターに就任し2シーズン目の
JIL SANDER:ジルサンダーの2007年春夏ミラノコレクションは
ジルサンダーブランドらしい細みでミニマルなフォルムのスーツやワンピースに
鮮やかなビビットカラーが加味され、新たなジルサンダー的ミニマルを披露しました。

 

ジルサンダー

ネービーやブラック&ホワイトに加えてロイヤルブルー、オレンジ、
イエロー、ピンク、グリーンなどの鮮やかでシャープなカラーを
単色でスーツやコート、ワンピース、ドレスに乗せ、
また時にはポイントとして、ブラックやホワイトと対比させ、
カラーの存在を強調したデザインを展開しています。


今シーズン、いろんなメゾンで取り上げている
メタリックな光沢素材もポイントとして使用され、
シルバー&ホワイトのシーンも印象的です。


素材は薄いストレッチウールやシフォンなどのソフトで若干ドレープ性のある素材をメインに
デザインに落しこみながらも、シャープなカッティングによって
ジルサンダーらしいミニマルなフォルムイメージは表現されたデザインです。

それらの柔らかい素材をタックなどのディテール処理で、
微妙な量感のドレープの表れるロングドレスに乗せたあたりは、
ラフシモンズらしさも垣間見えるコレクションです。


また特徴的なディティールデザインは、細くて小さい「衿」です。

元々、小振りな衿を得意とするジルサンダーですが、スーツの衿もコートもシャツの衿も、
「さらに細くカッティングされたデザイン」によって繊細なシャープさが強調されたコレクションです。

 

 


 
 
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